だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

私の最後の恋人

人生で何度、本気で恋をしただろう。

自分を忘れるくらい恋をしただろう。

 

あの人は僕の欲しい言葉を

自然にいう不思議な人だった。

 

あの人は僕の言葉をすり抜けて

耳を塞いだまま遠ざかった

 

あの人になりたかった。

今は僕は心を開く事さえ、うまくできない。

あの人からの言葉を僕は未だに覚えている。

 

「私の最後の恋人。」

 

あの人は、だいちには幸せにできない。

そう言われたあの子も好きだった。

 

あの人は僕から逃げた。

僕も逃げた。

 

好きというのは難しい。

いつも恋に恋い焦がれていたい。

 

自分をさらけ出す恋はつらい。

でも、人を好きになったり

人を愛することはそれだけでとても素晴らしいことだ。