だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

許容範囲

僕は許せなかったのだ。
そして気づいていたし、知っていた気がする。

深く入り込むとやっぱり傷ついてしまう。
だから、僕はロックをかけるのだ。

勝手に傷ついて、勝手に悲しんで。
そういうのはもう疲れたんだ。

なんだか身に纏う全てのものが嫌になる。
音楽も本も洋服も匂いを
僕の哲学だって嫌になる。

染み込んだ思い出に嫌になる。
輝いていた生活に嫌になる。

僕は僕を愛してくる唯一人の人を探している。

僕の中身はひどく歪んでいて、そして醜い。

好きだから許せないのだ。悔しいのだ。

僕は君に特別を見つけた。
居心地のよい場所だった。

でも旅立たなければならない。
僕は旅人だったのだ。

そして、旅人にならなくてはならない

幸せになってやるんだ。

涙も流れない。怒りなんてものもない。

ただただ寂しい。ただただ寂しいのだ。

愛しておくれ。愛しておくれ。
愛しておくれ。愛しておくれ。

君は僕の知らない男と仲良くやるだろう。
それもいいさ。

僕は帰る場所になれない。
僕は帰る場所にはなれないだろう。

嘘つきだから。

真面目で馬鹿でピエロだ。

嘲笑え、俺は踊ってやる。

勝手に見守ればいい。

僕は君を楽しませる。
僕は君を楽しめる。

さぞ、滑稽でしょう。
滑稽に生きるのだ。

神よ、我に、変えることのできることを変えてゆく勇気と、変えることのできないことを受け入れる落ち着きと、その二つを見極める智恵を与えたまえ

すべては美しく、傷つけるものは何もなかった。