だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

中学の剣道部の後輩が死んだ。
僕は彼とは中学卒業以来会っていない。
彼を思い出す事も無くなってしまった。

今日くらいは僕は彼を思い出そうと思った。
中学のクラスメイトのほとんどは連絡をとっていないので
どうやって彼が死んだのか。
そして、彼を知るものはほとんど僕も連絡を取れない。

正直、悲しくなんてないけど
なんだかとても胸がざわめく。
僕の知っている中で死ぬというのは、
老いた人がなるものだと思っていた。

でも違った。

僕が知っている人も死ぬかもしれないのだ。
だとしたら、僕はどうするべきだろうか。


あいつが死んだ時どうだっただろうか。
苦しかっただろうか。

それを思うと泣きたくなってきて、どうしようもなくなる。