優しき子供達
気高く美しい魂。
あの頃、僕は大人になれば、一人で強く生きていけると思っていた。
孤独とか、寂しさとか、きっと乗り越えられるんだろうと思っていた。
しかしながら、気づいたら僕は大人に近づいていて
あの頃の孤独と寂しさと一緒に過ごしている。
ただただ共に生きる道を生きている。
歳をとったら、気づいたら周りに人がいて
沢山助けられながら生きている。
ただ思い込んでいた世界は広く。
僕にその大きさを感じる。
ふとした人の優しさに触れて、救われることもある。
僕は今、僕を生きている。
一生懸命にもがきながら
そして、人の優しさに触れながら。
僕は少し大人になった。
いろんなことが分かるようになったし、出来るようにもなった。
そして、何より視野が広くなった。
いろんなことが見えるようになった。
あの頃の僕をたまに見かける。
僕はあの時彼ら、彼女らが僕にしてくれたようなことがしたいなと思う。
そして、気づいたらしている。
そして、彼ら、彼女らの光を見つめる。
時より光る僕のそれを感じてまた光らせようとする。
人生はそんなに悪いもんじゃないよ。
そう、僕は僕自身に言うんだ。
あの時、君が僕に言ってくれた言葉を僕はまた違う誰かに言っている。
大丈夫。
その一言はいつだって魔法だったんだもの