だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

poet

ぷしゅー

毎日の暮らしに疲れ果て家路に向かう。 駅前のスーパーで買ってきた半額の惣菜とカロリーオフの発泡酒、カップアイス。 発泡酒とカップアイスを冷凍庫に入れる。 惣菜を電子レンジに入れ、温めボタンを押す。 よれよれのスーツをハンガーにかけ、風呂場に向…

眠れないあの子と一緒にいる。

彼女の鼻歌を聞いたり、寝息を聞いたりして、夜が明けるのを待つ。 彼女が幸せになればいいなと僕は煙草をふかしながら思う。きっと幸せになれるよと耳元で囁く。 僕は彼女の伸ばしている黒い長い髪を撫でる。きっと彼女はお昼まで眠れないだろう。 あの頃僕…

写真

彼はその祖父の形見だと言う重いアナログ一眼レフで女の子を映す。 彼はとても優しく微笑みながら、映す。 彼の写真集の中には、友達、昔付き合っていたガールフレンドの裸や、無邪気な幼女の写真が並ぶ。全て女の子だ。初めてとったのは、3度目に付き合っ…

炭酸水

自己主張が強い作品は、すごく見ていて苦しくなる。 オナニーを見せつけるのではなく、 オナニーを押し付けられるのはひどく不愉快だったりする。個性ってなんだろう。 僕が感じた個性はただのファッションでしかなかった。 【炭酸水】グラスの中に沈殿する…

天井

僕は途方に無く散らかった部屋の天井を見つめる。 ベッドに寝転がったけど、沢山ある丸めたティッシュが邪魔だ。 黄ばんでいるのは天井とティッシュ。 俺は今日も夢を見る。 幸せだったいつかのことだ。俺には今、金も無い。職もない。 失業手当はもう尽きた…

実話3

18歳冬。 僕ははじめて女の子とお付き合いをした。 ネットで出会った女の人だ。 年は僕よりみっつ上で21歳。 電車の会社で働いている女の人だった。 僕はその女の人を抱いた。 その子は泣いていた。 なんだか僕も悲しくなって 「あなたを傷つけて、そこから…

実話2

18歳。 僕は大学生になった。 僕の体型は痩せていて、 少しのおしゃれでそれなりに見えるようになった。 髪にはパーマをあて、メガネをコンタクトに変え。 はじめてあう人たちに自分を偽り、友達をつくった。 グループをいくつかつくって、その中でリーダー…

17歳

あの子は女子高生で17歳。 好きな音楽は、Radioheadで 好きな本は、村上春樹。 最近、長い髪をばっさり切った。 セーラー服は綺麗に着ている。 休みの日はジーンズにジャージ、メガネをかけて喫茶店でコーヒーを飲んでいる。 ギターを持った長い髪を縛った男…

noise

あなたは知っていますか? 僕は女の子が嫌い 僕は僕を憎む あなたは知っていますか?僕は僕のことで脳みそを停止させ ここに滞在するのは、短い期間だけ あなたが見えるかもしれないと行って呼び出すけど冷たい演奏をする女の子は 繰り返し素敵なノイズを響…

君は夢から覚めて家へ帰るだろう。

君は夢から覚めて家に帰るだろう。君は夢から覚めて家に帰るだろう。ただ君は夢から覚める。ただ君は夢から覚める。僕は船。君は家を求めるだろう。僕は船。君は家を求めるだろう。僕は海の広さを知っている。君に教えてあげたい。君はそこに連れていってく…

そんな夜さ。

もう君の夢なんか見ないんだ。幻影ばかりを追っているわけじゃないまるで亡霊にとりつかれちまったみたいだ。そう、君の言葉が繰り返し、僕の頭をかき回す。そうだ。知っているんだ。だけどもう思い出せない。そんな夜さ。そんな夜さ。 沈み込む ゆっくりと…

どうせ下らない夢でも見ているんだろう?

生憎、浅い夢。目を捉えるのは虚ろなピエロの行列。眠っているのは、置き去りな方の僕。脳みその裏側はみっともない月みたい。

忘れる鍵。部屋の中。

僕が探し物をしていると、彼女は 「失くしているんじゃないのよ。ほら。忘れっぽいだけよ。」 と探している本を手渡してくれた。 「君は何でも探していくれるね。ありがとう。」 「そうね。でも、私の事は忘れないでね。失くさないでよね。」 と笑う。 彼女…

トイストーリー3 わざわざこんなとこまで来てくれてありがとう

見たのだけど、あぁ〜2D感がよかった。 映画館3Dで見た人はきっと眼鏡越しで泣いているんだろう? 分かるよ。この歌 実はダイモンド☆ユカイ歌っているんだぜ。びっくりだよね。VHS持ってたんだよ。DVDじゃなくてね。1は、ものすごく見たな。吹き替えがま…

魔女とある男の話。

ある男は、魔女の魔法で生きていた。 彼は呪文をかけられるたびに、息を吹き返し、血を通わせ、心臓を動かす事が出来た。彼はある日、さ迷う荒野の果ての小さなバーで、その女に出会った。 彼は女にすぐに興味を抱いた、 何かしら惹きつけるものがあったのだ…

僕は君を傷付けない。(断定)

君が大人になろうとする分だけ僕は子供に戻ろうとする。 君が子供になりたい分だけ僕は大人になろうとする。 何度も僕は頭の中や心の中で 君の名前を呼ぶ。 それはとても大事な事のような気もするし、ほとんど対して意味がないような気もする。 君は僕の心の…

現在深夜2:00。

会社帰りのお酒臭い満員電車。 ぎゅうぎゅう詰めの車内には、疲れきった中年男性と、今にもゲロを吐きそうな男子大学生。ドアに押し込められている私。 駅に辿りつくあたりには、残業疲れか帰宅疲れか分らなくなっている。 立ち寄ったコンビニで発泡酒とアイ…