だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

考える。

今日、あなたと電話していない。

なんだか、ぽっかり穴があいたような気持ちだ。

ただ、こうすっぽりと穴が塞がれたような。

型にはめようとしていないのに

あなたはすっと入ってきて、すっとでていく。

あなたの言葉はまるで水みたいに透き通って入ってくる。

自分はきっと知っていて、でも言われたくない言葉であったはずのものも

あなたは遠くから放っていくその無意識な言葉も

僕にとってはひたすらに輝いている。

あなたのことが僕はもっと知りたい。

できれば、ずっとそばにいたい。

僕はあなたを好きな理由がわからない。

言葉にできない。でも、少しずつたまっていく。

たまに言葉にすると、ふふふと笑って、ごまかされるけど

僕はあなたが好きだ。きっとあなたもそれを知っている。

そして、あなたは言葉にしないのだけれど

あなたのためよ。とほんのたまに恥ずかしそうにいう。

わかってるでしょとあなたはいって。

僕は、気づく。あなたがしているその行動ひとつひとつが大事だ。

あなたの時間も、あなたの友達も、あなたの愛した人でさえも

愛おしい。僕はあなたを好きなんだと思う。

でも言葉にしたところで薄っぺらくなってしまうような気がして

こうして、あなたに読まれない。読ませないであろう言葉をただただ書いて気を紛らわしている。

あなたは僕にとって、恋人なのだけれど

まるで実感がないくらい僕はあなたのことをふと考える。