逃歩
もうきっと会うことはないでしょう。
彼女は僕から逃げていってしまった。
いつかはもうないでしょう。
あの子は彼女をこう言った。
自分のこと好きになってくれた人
にきちんと向き合えない幼稚な人間だって。
最後に交わした言葉は
ごめんだったか、さよならだったか
バイバイだったかもうわからないけど。
きっとお互い気づいていたのに
うまくいかないこともあるんだよね。
酔っ払った君が抱きついて
泣いてキスをした。いい思い出です。
僕の心のドキドキはどっかにいってしまったのです。