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だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

期間限定の神様

僕が憧れたのはあの子だ。
「私はしたいことをしてるだけ。」
そう言って、いつも笑ってた。
そんなあの子が好きだった。
そして、そんな僕になりたかった。
「僕はしたいことをしてるだけ。」

好きなことをしてればいいのだ。誰かの許可なんていらない。
だから、こんなにも美しくて
だから、こんないもいとおしい。

彼の音楽を聞いた。
ときめかなかった。
共感なんてできなかった。

僕の憧れた彼はこうじゃない。
なんだか違う。戸惑いが悲しみに変わって
どうにもこうにもなれなかった。
大人になってしまったのか。とても悲しかった。

そうか、彼はこんなのなんかしたくないんだ。
こんなのが欲しいわけじゃないんだ。
心の奥から伝えたいことじゃない。
幻想を抱かれて、神格化した。
神様は嫌だから、アイドルになった。

気づいてあげられたらよかった。
あの気持ちが悪い空間に、僕らの神様は人間だった。
人間の彼が僕は好きだった。
でも、いつか神様になった。
期間限定の神様。神様になるには、苦しみが必要だったのだろう。

きっと伝えたかった想いなら
気づいていたと思う。
思い出は美化していくし、
でも本当の彼を見たい。

だから本当の僕になろう。
だから本当の君は何処?

本物はそこにある。
今こそが本物だ。
嘘は無い。