だいちのこと嘘つき日記

本当と嘘とその間の隙間

毎日が楽しい。

里芋のにっころがしを食べながら

酒を飲んでいる。僕がつくったものだ。

東北の人以外、トマトには砂糖はかけないと

ドラマを見て知った。

彼女に嘘をついて友達を遊んだので

その反省として、僕の土日は彼女のものだ。

誕生日もおろそかにしていた反省をしなければならない。

まったくもって毎日は楽しい。

びっくりするくらいに。

10代の思春期に教えてあげたいくらい。

でも不安だ。このぼんやりとした不安に芥川龍之介は殺されたんだろうか。

毎日が楽しい。充実している。

悲しかった20代前半は嘘のように。

毎日が楽しい。誰かの不幸せなんか目にも止まらないくらい。

そうやって僕は知らない誰かを知らないうちにないがしろにするんだろうか。

毎日見る悪夢や、肩こりだってあの頃に比べれば大したことはないのだ。

苦しまずに生きている。それなりの苦労がある。

 

帰り際、いつか僕は彼女を僕の両親に合わせ、歓迎され

彼女の両親にいい顔をし、結婚式をし

僕の父と母に自分の子供を見せる。

彼らはうれしそうに可愛がってくれるだろう。

叔父や叔母だってそうだ。

一般的な幸せだ。幸せな家庭だ。

ただ、今疑問に思う。

それでいいのか。

いいんだろうと納得させる自分。

僕はまだ子供なのかもしれない。

 

ただ、毎日は過ぎていく。

そしてびっくりするぐらい毎日は楽しい。

 

さよなら

今年もいろんな人を傷つけたし

いろんな人に傷つけられたし

洋服はあまり買わなかったし

いろんな女の子と付き合って、別れた。

愛の無いセックスもしたし

快感だけの風俗もいった。

嘘も自分にも他人にもたくさんついたし

太ったりもしたし、急に痩せたりもした。

テニスもしたし、ボルダリングもしたし

合コンだってしたし、ノロウイルスにもかかった。

悲しいこともあったし、うれしいこともあった。

 

だから、さよなら。

今年もさよなら。

来年はよい年で

はばーないすでー

いろんな思いは口にするけど

いったい自分がどんな存在なのか。

どうあるべきで、どうしたいのかっていうのは難しい。

 

仕事とか、友達とか

家族とか、彼女とか、とか

全てにおいて付き合い方の距離感って一定に出来ないものだと思う。

歳老いたなんていいうと、もっと年配者に怒られるけど

いろんなものの考え方がやっぱり変わっていくし

その中で本質的な部分なのか。

はたまた、子供っぽさかはわからないが

こうありたい自分ってだいたい一緒だと思う。

 

気分もある。

ずっとそうなりたいと思っているわけではない。

所謂強い人達は一定を保っているかと言われたら

俺は知らんし、そういう人って嘘っぽい気がする。

 

俺もっとこうしたい!!って叫んだ。

あの子を見て、あぁ~俺もそう思っているんだって

気づくこともある。

 

何を言いたいかはわからないんだけど

そうしなければいけない時ってのがあると

やっぱりすごく楽。ゴールがここだよって教えてくれるのって

どんどん大人になってくると誰からも教えてもらえない。

人も変わってくるから、難しいし。

 

少なくとも、同じ道で同じ志で

一緒にやったこと。一緒にやろうとした子と

話すと、あぁ俺たちは交わったけど離れたけど

ポイントは一緒だなと思う。

タイミングが違うこともあるし

うまくいかないこともあるけど

俺は彼のことを好きだし、信用している。

 

はばーないすでー

そして、僕はブログを書く。

仕事の手が空いた。

せっせと仕事をした分、急に仕事が休まるといろいろと考えてしまう。

 

食べてないお昼ご飯のことや

冷蔵庫に入っているレタスのことを考える。

 

少しばかり余った豚肉の細切れや、

いつからあるのか分からない納豆や

昨日酔っぱらって買った牛乳とシナモンロールのことを考えている。

今日は早く帰ろう。早く帰ったら。

スーパーに行こう。スーパーに行って白だしを買おう。

 

白だしを入れた水を沸騰させ、少し塩を入れる。

レタスがちぎっておいて、

豚肉は食べやすい大きさに切ろう。

 

それをしゃぶしゃぶして

ポン酢に刻んだネギをいれて

それをつけて食べよう。

 

なんて最高の日だ。

今日は発泡酒じゃなくて、ビールにしよう。

 

昨日見て無かったテレビドラマを見ながらも良い。


そして、12:00前には布団に入り
まだ読みかけの小説を読んで、10P進んだら寝よう。

 

僕は今そんなことばかりを考えている。

10年前か

好きな洋服が、ボロボロになったりして

それでも一生懸命着て、ボロボロになってしまって

もう着れない洋服のことを考えてた。

 

気づいてしまった。

この洋服は18歳の時に、買ったやつだ。とか

この洋服は20歳の時に、買ったやつだ。とか

そんな風に思ってたら、もう僕は28歳に近づいていて

もう10年前の出来事なんだと。

 

いろんなことを経験して

28歳になっていくんだけど

精神性マジ変わってなくて、ウケル。

 

こんな風に歳老いていくのも悪くないな。

考える。

今日、あなたと電話していない。

なんだか、ぽっかり穴があいたような気持ちだ。

ただ、こうすっぽりと穴が塞がれたような。

型にはめようとしていないのに

あなたはすっと入ってきて、すっとでていく。

あなたの言葉はまるで水みたいに透き通って入ってくる。

自分はきっと知っていて、でも言われたくない言葉であったはずのものも

あなたは遠くから放っていくその無意識な言葉も

僕にとってはひたすらに輝いている。

あなたのことが僕はもっと知りたい。

できれば、ずっとそばにいたい。

僕はあなたを好きな理由がわからない。

言葉にできない。でも、少しずつたまっていく。

たまに言葉にすると、ふふふと笑って、ごまかされるけど

僕はあなたが好きだ。きっとあなたもそれを知っている。

そして、あなたは言葉にしないのだけれど

あなたのためよ。とほんのたまに恥ずかしそうにいう。

わかってるでしょとあなたはいって。

僕は、気づく。あなたがしているその行動ひとつひとつが大事だ。

あなたの時間も、あなたの友達も、あなたの愛した人でさえも

愛おしい。僕はあなたを好きなんだと思う。

でも言葉にしたところで薄っぺらくなってしまうような気がして

こうして、あなたに読まれない。読ませないであろう言葉をただただ書いて気を紛らわしている。

あなたは僕にとって、恋人なのだけれど

まるで実感がないくらい僕はあなたのことをふと考える。

 

あい

本当、たかしは私がいないとご飯も食べないのよ。

だから、こんな細くなっちゃって。

だって、あやと一緒にいないとご飯がうまくないんだよ。

と真面目な声でいう彼と、確かに美味しそうに笑って食べる彼女を見ていた。

私は彼がもっと、不思議な感じの女の人と付き合っていると思ったんだけど

思いの外、すごく健康的で素敵に笑う優しい人だった。

ものすごく食べるのだけれど、それが下品じゃない。

私もこの人のことをすごく好きになった。

 

私は聞いた。なぜ、たかしさんを好きになったんですか?

そしたら、二人とも見つめ合って、笑った。

「それがね。わからないんだよ。」

そう、二人ともいった。

なんとなく、居心地がよくて

一緒にいたら、なんとなく好きになったんだよ。

この人ってみんなに優しいじゃない?

だから、なんだかいけ好かないやつだと私は思ってたの。

でも一緒にいるとね。本当に不器用なの。

全部が不器用でだからこそ、そういうの練習してきての

優しさだったんだよね。ほら、この人、私にはじめてキスするとき

「よろしいでしょうか。」なんて言ったのよ。笑っちゃうでしょ。

私はそれでなんとなく恋を諦めた。

あぁ〜圧倒的だと思った。

二人はもう恋ではないのだ。

愛なのだ。だから、私のたかしさんへの恋ももろともしない。

 

そして、あやさんは私を傷つけないように、してくれている。

嫌な女を演じてくれているのだ。

たかしさんは、私の好意を知らないから、

優しくできるのだ。

そして、たかしさんは私のことなんか気にもとめてないのだ。

だって、たかしさんはあやさんのことしか愛していないのだから。